MeV の使い方 1. (続き)ファイルの読み込み後の操作

ファイル読み込み後の操作方法を説明します。

  • ラベル変更方法
  • グループ名の設定
  • シグナル値の log2 変換

(6) ラベルの表示変更
各プローブにつけられたラベルは、メニューから、”Display -> Gene/Row Labels -> Label by GeneSymbol” などとして変更可能。

*読み込み時に “Automaticaly download” と “Load Annotation” にチェックを入れて、生物種とアレイの製品名を選択すれば、自動的にアノテーションがダウンロードされ、ラベルとして使用できるようになります。すべての製品に対応しているわけではありませんし、ダウンロードされるアノテーションが最新のデータとは限りませんので、表示したいアノテーションは、あらかじめ準備されることを推奨します。

ラベルの表示変更

(7) サンプルのグループ名の設定

  1. Sample Cluster を選択。
  2. サンプルを複数選択。 (連続した領域は、シフトを押しながら複数選択できます。連続していない領域を複数選択する場合は、 Windows は Ctrl キー、 Mac はコマンドキーを押しながら選択します。)
  3. Store Rows as Cluster を選択。
  4. グループ名を入力。
*検定などを行う際は、ここでグループを設定しておくと便利です。ラベルの色も選択して、変更できます。
サンプルのグループ名

設定例: WT と KO の2グループを設定

設定例

(8) シグナル値の log2 変換

  • メニューから、 “Adjust Data -> Log Transformations -> Log2 Transform” を選択。
  • UnLog2 Transform を選択すれば、log2 変換前の値に戻すこともできる。
log2 変換
 

MeV の使い方 1. MeV の起動とファイルの読み込み

Agilent のマイクロアレイデータを想定して、 MeV の操作方法を紹介します。

  1. MeV の起動とファイルの読み込み
  2. 階層的クラスタリング
  3. t-検定

(1) MeV の起動

  • MeV を起動するとメインのメニューバーと、ビューワーの2つのウィンドウが表示される。
  • 複数のビューワーを開く場合は、メニューバーから操作する。解析は、ビューワーで行う。
MeV の起動

 

(2) ファイルの読み込み (Expression File Loader)

  • ビューワーのメニューから、 “File -> Load Data” と選択する。
  • Expression File Loader のウィンドウが表れる。
ファイルの読み込み
(3) 読み込ませるファイルの形式
  • Affymetrix のデータの場合は、 GCOS や Bioconductor で処理された MAS5 や RMA の結果を読み込ませることができる。
  • Agilent, Illumina, その他のアレイデータの形式であっても、タブ区切りのテキストファイルの形式であれば、読み込ませることができる。
  • 1列目が ProbeID、2列目から遺伝子名などのアノテーション(複数列も可能)、アノテーションの次から最後の列までサンプルのシグナル値を並べる。
ファイルの形式

*マイクロアレイデータがエクセルで開けるのであれば、タブ区切りのテキストファイルは、エクセルから「名前を付けて保存」などで保存形式(フォーマット)を「タブ区切りテキスト(.txt)」と指定すれば出力できます。

(4) ファイルの読み込み
  • 1) Browse ボタンからファイルを選択。
  • 2) Single-Color Array を選択。
  • 3) 生物種とアレイを選択。
  • 4) シグナル値の先頭を選択。
ファイルの読み込み
(5) 読み込み後の画面
  • 読み込みが終わるとヒートマップが表示される。
読み込み後の画面
 

MeV の入手方法と主な機能

MeV の入手方法

MeV のウェブサイト (SorceForge) よりダウンロード

MeV の主な機能
  • log2変換などの簡単な計算。
  • クラスタリング図(ヒートマップ図)の作成。
  • t-検定、Significance Analysis of Microarrays (SAM) などの統計解析。
  • Gene Set Enrichment Analysis(GSEA), the Expression Analysis Systematic Explorer(EASE) などの機能解析。