MeV の使い方 1. MeV の起動とファイルの読み込み

Agilent のマイクロアレイデータを想定して、 MeV の操作方法を紹介します。

  1. MeV の起動とファイルの読み込み
  2. 階層的クラスタリング
  3. t-検定

(1) MeV の起動

  • MeV を起動するとメインのメニューバーと、ビューワーの2つのウィンドウが表示される。
  • 複数のビューワーを開く場合は、メニューバーから操作する。解析は、ビューワーで行う。
MeV の起動

 

(2) ファイルの読み込み (Expression File Loader)

  • ビューワーのメニューから、 “File -> Load Data” と選択する。
  • Expression File Loader のウィンドウが表れる。
ファイルの読み込み
(3) 読み込ませるファイルの形式
  • Affymetrix のデータの場合は、 GCOS や Bioconductor で処理された MAS5 や RMA の結果を読み込ませることができる。
  • Agilent, Illumina, その他のアレイデータの形式であっても、タブ区切りのテキストファイルの形式であれば、読み込ませることができる。
  • 1列目が ProbeID、2列目から遺伝子名などのアノテーション(複数列も可能)、アノテーションの次から最後の列までサンプルのシグナル値を並べる。
ファイルの形式

*マイクロアレイデータがエクセルで開けるのであれば、タブ区切りのテキストファイルは、エクセルから「名前を付けて保存」などで保存形式(フォーマット)を「タブ区切りテキスト(.txt)」と指定すれば出力できます。

(4) ファイルの読み込み
  • 1) Browse ボタンからファイルを選択。
  • 2) Single-Color Array を選択。
  • 3) 生物種とアレイを選択。
  • 4) シグナル値の先頭を選択。
ファイルの読み込み
(5) 読み込み後の画面
  • 読み込みが終わるとヒートマップが表示される。
読み込み後の画面
 

投稿者:

Atsushi Doi

株式会社セルイノベーター、主任研究員。理学博士。山口大学大学院理工学研究科修了。東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センターの特任助手を経て、株式会社GNIに主任研究員として勤務。その後、株式会社セルイノベーターの立ち上げに参加し、現在に至る。専門は、バイオインフォマティクス、おもにシステムバイオロジー。

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