Cytoscape

タンパク間相互作用 (Protein-Protein Interaction) や、遺伝子の制御関係などのネットワークを表示するソフトとして、 Cytoscape があります。操作方法がなかなか難しいと思いますが、多機能なソフトです。ネットワーク図を作成し、そのネットワーク図のレイアウトをグラフ理論のアルゴリズムによって変更し、ネットワーク上の遺伝子の色をマイクロアレイデータの増減に応じて色付けするといったことが可能です。また、 Cytoscape の中から、GeneMANIA を呼び出すということもできます(追加でインストールが必要です)。

cytoscape
Cytoscape のサイト。

インストールするまでが少し大変かもしれません。Cytoscape を実行するには、Java と呼ばれるプログラムが別に必要になります。パソコンに初めからインストールされていることもありますが、ない場合は自分で Java をインストールする必要があります。

無料で使えるソフトですが、LGPLというライセンスに同意しなければなりません。ただ、ネットワーク図を作成したり、表示したりということに関しては、気にする必要はありません。Cytoscape を利用して、新たにプログラムを開発するといった場合に適用されます。

統合tvにも解説があります。

 

投稿者:

Atsushi Doi

株式会社セルイノベーター、主任研究員。理学博士。山口大学大学院理工学研究科修了。東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センターの特任助手を経て、株式会社GNIに主任研究員として勤務。その後、株式会社セルイノベーターの立ち上げに参加し、現在に至る。専門は、バイオインフォマティクス、おもにシステムバイオロジー。

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